サザエハウス西側の壁

奥能登国際芸術祭がはじまって、もうすぐ1ヶ月。折り返し地点かな。
現地では、サザエハウスはどのように受け止められているのでしょうか?

写真はサザエハウス西側の壁。

サザエ貼り作業はこの面からはじめました。
壁に貼る前に小さい試作品は作っていましたが、大きな面積は初めてで、
本当にこの方法で良いのか不安でした。
貝を一つ一つ貼る作業は思った以上に時間がかかる事もわかりました。
頭がサザエハイになるほど作業しても限界がありました。

はしご仕事の高いところの作業が終わり、サザエ貼り作業の方法が確立してきたころになると、
サポーターさん、近所に方にも手伝って頂きました。
皆さん素晴らしい働きぶりで、集団サザエハイ状態でスピードアップしました。
この壁の最後の方で作業に参加した小学生のKくんは、はじめはお母さんに連れられてしぶしぶ来た感じでしたが、
後にサザエ貼りの熟練職人となるのでした・・・。

サザエに混ざってアワビやシタダメ等の貝も集まってきました。
はじめはサザエハウスなので使う事をためらっていましたが、
サザエとサザエで埋める事の出来ない隙間を小さなシタダメが埋めてくれたり、サザエでは埋める事のやっかいなおおきな穴をアワビが埋めてくれました。
外壁のサザエの密集はささえあって暮らしている集落のイメージだ、
サザエが楽しく暮らしているところには他の貝も集まってくる。
多様性のある集落の方が良いのかなと思い、サザエ以外の貝も使いました。

西側の面を貼り終り、初めて一面がサザエになった時が一番達成感を感じたのではないかと
後になって思います。

_DSC5383_01_DSC5388_DSC5468_DSC5517
写真 Ken Kitano

カテゴリー: 日記 パーマリンク